16.March.2022

Rocksmithの参考書:五線譜

初心者の頃、RocksmithのノートウェイやTAB譜でギターを学んだ方もいるかもしれない。ミュージシャンとして成長する中で五線譜の読み方を学んでおけば、さらに多くの音楽を学び、自分自身の音楽を書き下ろし、他のミュージシャンとコミュニケーションするチャンスが開けるだろう。楽譜の読み方の学習には時間も忍耐も要るが、点と線の基本的な意味がわかれば成功への道は確かなものとなる。それに、思いがけない類似点が見つかるかも!

あらゆる記譜法は、いつ、どのノートを奏でるかを教えるためにある。TAB譜とその延長であるRS+のノートウェイが五線譜と違うのは、ノートを奏でる際の音ではなく、指の置き場所を教えている点だ。

[RS+] Reference 1 - Staff Notation - inverted 960

*TAB譜により近いノートウェイを見たければ、オプションメニューで弦の順番を逆にすることが可能。逆にすると、低音のE線が画面の上側ではなく下側に表示される。 *

ただし、こうした記譜法が不完全だというわけではない。いずれの記譜法を用いても、曲の演奏に必要なすべてを知ることができる。TAB譜の方が使いやすい点もある。例えば、オルタネイトチューニングや、ハーモニクスとビブラートのような派生テクニック、ネック上での繰り返しパターンに対応しやすいことだ。それに対して、五線譜は、まったく異なる楽器間で音楽上のアイデアを共有したり、曲を分析したり、他のミュージシャン達を対話したりするのにうってつけだ。リズムのマークがあるTAB譜や、運指が書き込まれた五線譜など、両方の要素を兼ね備えた楽譜を目にすることもある。

ノートウェイでは、押し下げるフレットが水平方向に表示される。それぞれの線が1つのフレットを表わす。時間は3次元方向に示され、ノートは見ている者に向かって飛んでくる。この方法は柔軟性が高く、ノートの形によって奏でるノートの種類(パーミュミュートやハーモニクスなど)を伝えることができる。サステイントラックはノートをチョーキングする時間や、ノートにビブラートをかける強さ、特定のノートでハンマリング・オンとプリング・オフを行う回数を示している。

[RS+] Reference 1 - Staff Notation - sheetmusiccircle - tablature

Rocksmith+に備わったTAB譜モードでは、RSのノートウェイトTAB譜を両方同時に見ながら練習できる。

TAB譜は2D版のノートウェイのようなものだ。同程度の量の情報が表示されるものの、時間の次元は省かれるか、譜面の上のノート時間マーカーで示される。画面上で、同じリフを両方の記譜法で見比べてみよう。フレット番号と弦は同じパターンで表示されている。

五線譜には、奏でるフレットではなくノート名が記されている。高音部記号については、ノート名(AからG)が線とその間に記される。下から上への順番で、線の間はF-A-C-E、線はE-G-B-D-Fを意味する。低音部記号については、線の間が下から上へA-C-E-G、線がG-B-D-F-Aを意味する。

[RS+] Reference 1 - Staff Notation - reveille

*1918年の『The Reveille』の楽譜。右下の最終小節にいくつか加線が記されている。 *

楽譜の線よりも高いノートや低いノートを奏でる場合、楽譜の上や下の加線と呼ばれる線に表わされる。一時的な追加の線だと思ってもらいたい。ノートが見つかるまで、追加の線とその間を数えよう。五線譜には使うフレットが記されていないため、演奏するにはこれらのノートが指板のどこに来るかを覚える必要がある。しかし、小節の記し方は五線譜でもTAB譜でも違いがない。

3つの記譜法はどれもそれぞれの用途に最適化されており、互いの要素を取り入れている。結局のところ、記譜法に良し悪しはない。読めればいいのである。(※各リンクから外部の英語ウェブサイトに移動します。)


*Margaret Jonesは、カリフォルニア州オークランドに住むマルチプレイヤー、ソングライター、音楽教師。自身の作詞作曲プロジェクトM Jones and the Meleeなど、複数のローカル バンドでギターを演奏している。また、カリフォルニア大学バークレー校で音楽史の博士号を取得しており、サンフランシスコ音楽院で教鞭を取っている。

「Sheet Music Background」(著作者:Linnaea Mallette)はCC0 1.0ライセンスのもとで使用を許可されています。

アメリカ議会図書館音楽部門の『The Revellie』はパブリックドメインです。

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