2024 March 13

『ザ クルー:モーターフェス』とOWOの技術提携

限界のないゲームの世界において、Ubisoftチームは自分たちとプレイヤーに挑む革新的なパートナーシップを常に追求しています。最新鋭のゲーム体験を提案すること。この目標を念頭に置いたUbisoft Ivory TowerとOWOのコラボレーションにより、シーズン3開幕と共に、OWOのハプティックベスト技術が『ザ クルー:モーターフェス』とシームレスに融合します。この提携はインタラクティブなエンターテインメントの再定義を目指し、『ザ クルー:モーターフェス』に新次元のインタラクティビティをもたらしました。

この記事では本提携の詳細をご紹介します。そのきっかけと技術的ハードルについて知り、この融合がどのようにして形になり、没入感のあるユニークなゲーム体験を提供するに至ったかをご覧ください。

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Q:今回の提携はどのように実現したのですか?

Ubisoft Ivory Tower シニアビジネスデベロッパー、Charles-Arthur BOURGET:OWOから私たちに接触があり、『ザ クルー2』を使った見事なデモでベスト技術の可能性を垣間見させていただきました。私たちはこれをユニークな機会と感じ、『ザ クルー:モーターフェス』のドライビング体験を高める革新的製品でプレイヤーと車の繋がりを強化できると思いました。Ubisoft Ivory Towerではハプティックホイールやその他の周辺機器を使った没入感の増強を以前から行っていたため、OWOのハプティックベストでレースを体感できるようにし、『レディ・プレイヤー1』のような体験を目指すのは自然な流れでした。

Q:OWOのようなパートナーとはどのようにコラボレーションを行っていますか?

CAB:技術を理解して、それを使ってゲームを改良してどんなことが可能になるかを知ることに尽きます。その次に「どうやって」実現するか考えます。今回は想定よりも大変でした。継続的なハプティックシミュレーションをリアルな形で実現しつつ、ドライバーを混乱させないようにする必要があったからです。納得のいくものに仕上げるまで、たくさんの試行錯誤を繰り返しました。より幅広い感覚を体験できるよう、プレイヤーの期待に応え好みに合わせて細かな調整が簡単にできるよう、大勢の開発者やゲームテスターが尽力しました。

Q:OWOとの作業にはどんな技術的挑戦がありましたか?

CAB:新製品且つ新技術でもあったため、OWO Second Skinの開発と導入には数多くの困難がありました。この技術を通してどんなことを実現したいのか?プレイヤーの平均セッション時間との相性はいいのか?どんな種類の感覚が表現可能で、その精度をどのように確保するのか?左右の振動といった単純なものではない、複雑な内容をどのように表現するのか?そうした疑問や課題を念頭に置き、OWO製品のポテンシャルを最大限に引き出すべく、サポートを受けながら試行錯誤を重ねました。新技術であるため時間が経たないとわからない面もありますが、プレイヤーの皆さんにご満足いただければと思います。

Q:OWOのハプティックベストは、ゲームとどのように作用し合ってシームレスな体験を実現しますか?

CAB:まず、OWO Second Skinを使用するには「My OWO」アプリ(Android、iOS、PCで配信中)のダウンロードが必要です。アプリを使ってベストの最初のセットアップを行ったら、ゲーム内メニューの「操作」と「サードパーティー」でOWO Second Skinと『ザ クルー:モーターフェス』の接続が行えるようになります。

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このメニューではスライダーで各種感覚タイプの強度を調整し、それぞれの詳細やゲームとの相互作用を設定して好みに合わせたカスタマイズが可能です。『ザ クルー:モーターフェス』では以下のオプションを利用できます:

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「My OWO」アプリを使えば、各パッチを個別に調整し、OWO Second Skinで表現される感覚の強度と頻度を指定してさらに詳細なカスタマイズを行えます。

Q:ゲームへの導入に際し、どのようなデザインや芸術的選択をしましたか?

CAB:『ザ クルー:モーターフェス』には数多くのマシン、地形、イベントが登場します。右スティックを押し込むだけで、お気に入りのハイパーカーの運転席からオアフの空へ舞い上がり、ターコイズ色の太平洋をボートで駆け抜けながら旅を終えることが可能です。OWOの体験は緻密に作り込まれており、ゲーム内の特徴的要素を丸ごと反映し「ザ クルー」史上最高の没入感を目指しています。

Ubisoft Ivory Tower シニアゲームデザイナー3C、Aurèle GANNAT:デザインの観点から言うと、私たちは初め、直接的でミニマリストなアプローチを採用し、この革新的デバイスとその機能に慣れるようにしました。このアプローチは「ベータ実装」として『ザ クルー:モーターフェス』のシーズン2に導入されています。パートナーに加え、早期にこの機能を試したプレイヤーやコンテンツクリエイターからのフィードバックで貴重な知見を得た私たちは、さらに改良された独特の体験を形にしていきました。

その後は数々の試行錯誤でクオリティに磨きをかけ、各種感覚を統合した最終的な完成形に到達しました。このプロセスにおける私たちの最優先目標は一貫していました。プレイヤーを圧倒することなく多くの情報を伝え、状況をはっきり理解できるようにしながら、しっかりと感覚の表現を維持することです。

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