8.December.2021

ギターの親戚、パート1:リュートとビウエラ

ギターには、世界にまたがる長い歴史がある。そして、いくつもの異なる種類の楽器に共通の特徴を見出すのは難しいことではない。史料に目を通せば、これらの楽器はすべて1つの楽器から進化してきたのだということが簡単に推測できるが、弦楽器の進化にはいくつものミスリードや袋小路がある。1つの楽器が別の楽器を直接生み出したというわけではないものの、互いにどういう関係にあるかを理解すれば、類似点と相違点を明らかにしやすくなる。これを楽器学という。楽器学は、ギターのスキルをいかにして他のフレット楽器に応用するかを考える際にも役立つだろう。

[RS+] Cousins of the Guitar, Part 1: Lute & Vihuela - lute 960
よく言われる説では6弦のリュートがギターの祖先とされているが、実際には同じ祖先から生まれた親戚である。

リュート

リュート型の楽器は数千年前から存在する。大聖堂の側面を占める装飾建築、彩飾が施された古文書、そしてさらにはメソポタミアの粘土板にリュート奏者を見つけることができる。だが、現在使用されているリュートが今のような形になったのは、15世紀から17世紀にかけて時代だ。リュートが初期のギターであると信じている人は多いが、実はイスラム世界のウードという楽器からギターと同時に発展して生まれたのである。16世紀末頃には、リュートと現代のギターとの間に比較に値するだけの相違が見られるようになる。この楽器には6本(あるいは7本や8本)の弦があり、現代のギターと似たようなチューニングが施されていた。
試してみたいって?ギターの第3弦を半音下げてF#にし、3フレットにカポを取り付けて開放弦の音をG-C-F-A-D-Gにしてみよう。そうしたらあとは、ルネサンス期のTAB譜の読み方を少し勉強するだけ。現代のTAB譜とほぼ同じ仕組みだから簡単なはずだ。

ルネサンス期には、音楽学習の一環として音楽の本を手書きしていた。教師が清書することもあったが、たいていは生徒が自分で筆写していた。

[RS+] Cousins of the Guitar, Part 1: Lute & Vihuela - vihuela 960
ビウエラ デ マーノは10弦や12弦であることが多いが、チューニングはリュートと似ている。

ビウエラ

一見したところ、ビウエラはリュートと同じ楽器のように見える。実際、多くの点で同じ楽器と言える。最も人気が高かった時代には弦が6本で、チューニングも似ていて、ビウエラとリュートの両方で演奏することを想定して作られた曲も多かった。しかしながら、その形の点では、ビウエラの方がギターによく似ている。ビウエラはフラットバックの付いたリュートと呼ぶべきものだが、バイオルの一種であり、正式名称はビウエラ ダ マーノ(「手のビウエラ」)という。ビウエラが他のバイオルと違う点は、弓ではなく指でガット弦を弾く点だ(初期の他のバイオルにはフレットもあった)。リュートとビウエラの最大の違いは地域である。ビウエラはイベリア半島全体で普及していたのに対して、リュートはヨーロッパの他の地域に広がっていた。そのため、ルネサンス期の各地の音楽家たちの演奏スタイルや、フランスで人気を博した音楽が、ビウエラの普及したスペインに輸入されるということもあり得た。

この曲のようなLuis de Milanの手になる幻想曲は、即興曲のように聞こえるよう作られている。音楽が新しい発想の間を移り変わる様子を聞いてみよう。

次回は、現代の6弦ギターへの道を切り開いたギターによく似た楽器をもう2つ見てみよう。

Margaret Jonesは、カリフォルニア州オークランドに住むマルチプレイヤー、ソングライター、音楽教師。自身の作詞作曲プロジェクトM Jones and the Meleeなど、複数のローカル バンドでギターを演奏している。また、カリフォルニア大学バークレー校で音楽史の博士号を取得しており、サンフランシスコ音楽院で教鞭を取っている。

「Gibson Les Paul Guitars at Guitar Shop」(著作者:Pierre Prégardien)はCC0 1.0ライセンスのもと使用を許可されています。
「Lute」(著作者:Metropolitan Museum of Art)はCCO 1.0ライセンスのもと使用を許可されています。

「Vihuela da Mano」(著作者:JoseBlasBG)はCC BY 3.0ライセンスのもと使用を許可されています。

Rocksmith+にはまだまだ要素が盛りだくさん。ここをクリックして、音楽の旅をさらに進めよう!

ソーシャルにシェア

無料

学習ガイド

ガイドを見る