2020811

サム・フィッシャーがスペシャリストZeroとして、レインボー部隊に加わる

「ハリー、

あなたはおそらく、彼ほどの尊敬を集める人物を評価するのは大変だったと思っているでしょう。サム・フィッシャーの人物像はずっと謎に包まれていたわ。こちらに伝えられている、あの華麗な経歴に目を通せば、あなたがスペシャリストサム・“Zero”・フィッシャーを選んだ理由を察するのは難しくない。

彼の過去の任務については、私の知識がほとんど又聞きで詳細がはっきりしないから、多くを語ることはできない。それでも彼が決して仲間を見棄ててこなかったことと、惨事を防ぐ立場に置かれていなくても、それを解決したということは分かる。彼がヴァージニアで教官をしていた経験を踏まえれば、指導者として十分すぎるほどの資質を備えているのは間違いないわ。

一線を退きながら体の状態は今も良好だけど、ここに来た時は普段よりちょっとくたびれていたように思う。Zeroがレインボー部隊に身を置こうとした理由は分からないけど、本人なりの動機がなければここにはいないはず。ならばこちらも、彼の経験を活かすべきよ。彼の円熟した軍事経験とあなたの心理洞察が、いい均衡を生むでしょうね。彼を初めてのレインボーオペレーションスタッフ(ROS)として迎えるにあたって、組織にもたらされる変化を興味深く、慎重に見守るつもり。彼の指導は部隊にとって必要な、痛みを伴う経験になるでしょう。自分が突然姿を現した経緯について、彼はまだすべてを話していない気がする。そうだったとしても驚かない。Zeroは情報を、必要な時にしか伝えない。本人が言うべきと判断する時が来たら、きっと教えてくれるでしょう。

彼の偵察機器の機能を調べることができて、嬉しかったわ。Zeroが他人にオモチャをいじらせるのはそうあることじゃないから、いい学びが得られた。あの動作と挙動は攻撃側にとって使い道があるし、防御側の準備にも役立つでしょう。どんな状況に置かれても、有利になれる要素を見つけようとする彼の姿勢にぴったりだと思う。

Zeroが父の知り合いだったからと言って、トレーニングで私に手を抜くだろうとは思わないで。幼い頃にZeroに教わったことがあるとすれば、周囲の人間を曇りなく観察して、力量を見極める方法だと思う。これだけ時間が経って彼と会うのは不思議な気分。ある意味ではまったく変わってなかったけど、それ以外の面ではどうかしら。一応、素敵に年を取っているわよ。

-- レラ・“Finka”・メリニコヴァ」

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