本日は、「R6 Shieldguard」と迷惑行為対策チームより最新情報をお知らせいたします。Y10S1に導入された機能やその結果について深掘りし、今後ゲームに実装する予定のアップデートについてご紹介します。
今回のアップデート内容
R6 ShieldGuard
迷惑行為対策
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区分の割り振り
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影響 - ネガティブな行動の減少
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調整および追加の影響
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テキストチャット自動モデレーション
統計の概要
チート使用者の報告件数がY9S3を通じて減少傾向にあり、この傾向はY10S1.1のリリースまで続きました。Y10S1.1のアップデート以降、PC版でチート使用者の報告が増加しました。皆さんがゲーム内でチート使用者を報告してくださったおかげで、対策チームは最新のセキュリティアップデートの一部が関連していると特定できました。以下にこれらのアップデートと、この最新の動向を改善するために行っている対応についてご紹介したいと思います。
コードの強化 - 新しい技術の導入
Y10S1に私たちはUbisoftのセキュリティチームと協力して、ゲームコードの安全性を確保するためにハードニング(要塞化)の技術を導入し、チート作成者への耐性を高めました。この新しい技術は、今年中に順次配信するその他のセキュリティ改善プログラムの基盤として機能しています。
継続的な改善
この技術がゲーム内に及ぼした影響は当初はポジティブなものでしたが、Y10S1.1がリリースされるとチート使用者の報告が増加していきました。改善の余地があることが証明されましたが、さらなる対策を講じなければならないという決意がさらに強固になったため、Y10S1を通して新しい機能を搭載すべくさらに尽力し、システムの安全性を高めてきました。また、パッチと並行してセキュリティアップデートを提供するという目標も継続しており、シージ エックスのリリース前後もセキュリティホットフィックスを提供し続ける予定です。このアプローチをさらに強化するため、2つのセキュリティホットフィックスを5月に追加実装します。
公平なプレイを保護するために遅延の悪用を防止する
Y10S1はコミュニティの協力もあったおかげで、ネットワークの遅延を悪用していた複数の不正を修正しました。この場を借りて、コンテンツクリエイターからR6Fixの報告に投稿してくださったすべての人を含め、コミュニティの皆さんに心から感謝申し上げます。皆さんの協力のおかげで、コンソール版で横行していた数多くの不正を再現および修正できました。状況の監視は今も継続しています。より幅広い範囲で遅延の悪用を防ぐため、現在はより厳格なネットワーク耐性を採用したグローバルな解決策に取り組んでいます(詳細は近日公開予定です)。
コンソール版でマウス&キーボードの使用を防ぐ
クロスプレイのローンチ後にコンソール版でのチート使用者の報告件数が増加し、入力偽装者が検知を回避する脆弱性を修正したと過去に皆さんにお伝えしたかと思います。幸いなことに、報告件数が約20%減少したと確認できました。ですが、コンソール版のチート使用者の報告は依然としてクロスプレイ前よりも多く、反動軽減チートが蔓延していることも認識しています。データを見るとマウストラップは十分に機能しており、XimやCronusなどの入力偽装デバイスをしっかりと検知していますが、反動軽減を検知する性能に欠けています。どのプラットフォームでプレイしているかに関わらず、反動軽減チートは決して許される行為ではありません。現時点ではロードマップに載せることはできませんが、このチートは「R6 Shieldguard」チームの最優先課題とみなしており、積極的に解決策を模索していますのでご安心ください。本格的な方針が決まるまでは、引き続きゲーム内で報告をお送りいただければ幸いです。
「シージ エックス」と今後の予定
パッチごとにセキュリティアップデートを提供
シージ エックスのリリース以降もコードの強化に取り組んでまいります。ローンチと同時にセキュリティアップデートが実装されるほか、チート使用者がオンラインに接続してゲームに干渉することをピンポイントで防ぐアップデートをシーズンを追うごとに追加していく予定です。
「R6 SHIELDGUARD」のアップデートが実装、定期メンテも不要
「R6 Shieldguard」の大規模アップデートを行うことで、定期メンテナンスの必要なく最新のセキュリティ対策を搭載した実行ファイルをプレイヤーの皆さんに配布できるようになります。セキュリティアップデートは定期的にダウンロードされ、プレイヤーの皆さんはゲームを再起動するように促されます。この作業はマッチ中には発生しませんのでご安心ください。再起動後は、新しいセキュリティ対策を実装した最新の実行ファイルを利用しているという安心感を抱いた状態でプレイし続けることができます。これによりチートの作成が難しくなり、維持する費用もかさむようになるため、チート使用者がオフラインになる時間が長くなる効果が見込めます。
ペナルティ
Y10S1に新たに導入したゲームプレイ違反と、自動化されたデータ分析と対策チームの調査を組み合わせることで、年初からの勢いを維持し、3月に強力な永久BAN措置を複数回実施しました。その結果、その月だけで6,500件以上もの「R6 Shieldguard」による永久BAN処分を下しました。今年の初めから平均して、「R6 Shieldguard」は昨年比で約2倍の永久BANを実施しています。この結果は当システムの効力と進化を明確に証明しています。
###永久BANに関するデータ - BATTLEYE + R6のBAN
2025年の最新データを含め、過去12ヶ月の永久BANに関するデータをご紹介します。
最後に
シージ エックスのリリースが迫るなか、「R6 Shieldguard」はチート行為対策の最前線で活躍し続けています。当チームはチート対策分野のあらゆる領域で、積極的に研究、開発、そして発展を継続しています。PC版またはコンソール版でプレイしているかに関わらず、皆さんの体験を向上してすべての人が公平なゲームプレイを楽しめるようにさまざまな計画を立てています。
「Operation Prep Phase」を機に評価システムが正式リリースされました。「ベータ」版がなくなり、「影響」機能が搭載されました。評価区分に応じて受けるリワードやペナルティをプレイヤーが初めて実感するようになり、本日は「影響」機能が現時点でゲームにどのような変化をもたらしたかを迷惑行為対策チームが紹介します。それと同時に今後予定しているアップデートの詳細や、「シージ」と本作の迷惑行為対策システムをどのようにして皆さんにとってより良いものに改善していくかについてご紹介させていただきます。
評価システムの正式リリース
区分の割り振りの更新 - [「影響」の実装]
「影響」機能を有効化したことでプレイヤーの行動にポジティブな変化が見られ、それを証明するデータもご用意しました。ポジティブな区分(正当、名誉、模範)にいるプレイヤーの割合が全体的に増加し、その一方でネガティブな区分(要注意、不道徳)にいるプレイヤーの割合が減少しました。過去に何度も迷惑行為を繰り返していたプレイヤーが、新たに導入された「影響」機能に順応するために行為を改めたことが読み取れます。また、「正当」というのは、プレイヤーがポジティブな特典を受け取れる優良な区分であることを強調したいと思います。
重要な統計
前シーズンと比較して以下の傾向が見られます:
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「不道徳」のプレイヤーが23%減少
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「模範」のプレイヤーが37%増加
影響 - ネガティブな行動の減少
区分の割り振りの変更に伴い、ゲーム内の行動にさまざまな改善が見られました。評価システムの完全実装により、Y10S1にプレイヤー行動がどのように変化したかを示す統計をいくつかご紹介します。
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プレイヤーマッチ1戦当りのネガティブな行動の数が21%減少(以下のグラフを参照)
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プレイヤーマッチ1戦当りのポジティブな行動の数が21%増加(以下のグラフを参照)
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意図的なチームキルが「ランク」モードで22%および「スタンダード」モードで23%減少
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マッチ放棄の割合が「ランク」モードで16%および「スタンダード」モードで14%減少
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味方のガジェットの破壊が「ランク」モードで35%および「スタンダード」モードで43%減少
プレイヤーマッチ当りのネガティブな行動の数に関する詳細がこちらです。全体的に減少傾向にあることが確認できます。当然、この数値は時間の経過とともに変化する見込みで、特に「影響」機能実装後の90日間で顕著な変化が見込まれています。対策チームは今後もこのデータを分析し続け、必要に応じて調整をしながら順応し続けていきます。
不道徳 - 追加の影響
今シーズンは迷惑行為を繰り返し行うプレイヤーを対象とした追加対策を実施しました。ネガティブな行動のユニット制限を何度も超過してしまう「不道徳」なプレイヤーは、自動的に一時的なBAN処分が課されます。そのようなプレイヤーがゲームに復帰後も妨害行為を続ける場合は、永久BANを視野に入れた、人の手を介した審査の対象となります。
調整、拡張、QOL
今後は評価システムの改善に力を入れる予定です。計画している予定には下記が含まれます:
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よりバランスのとれたチームキル追跡システムを導入し、意図しない事故をめぐるストレスを軽減
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ポジティブな行動に対する認識の向上および拡大
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ゲーム内での静止、チート使用者によるブースト行為など、健全な環境を妨害する新たな懸念点の対処
テキストチャットの自動モデレーション
フラグと誤検知
テキストチャットの自動モデレーションはゲーム内の迷惑行為を減少させる効果が期待できます。本システムのローンチ以降、全体的により多くのメッセージが送信されているのにも関わらず、削除やフラグされたメッセージの割合が50%減少しました(以下のグラフを参照)。毎月2億件を超えるテキストチャットメッセージが分析されており、そのうち1%未満が削除され、2%未満がフラグされています。
誤検知(意味もなくフラグまたは削除されたメッセージ)を可能な限り少なくするために、システムの微調整を継続的に行っています。現在、誤検知はすべてのフラグまたは削除されたメッセージの約0.1%程度であると見込まれており、件数にすると毎月約6,000件のメッセージとなります。誤ったフラグは不公平に感じるものですが、1件の誤検知がプレイヤーに評価区分に大きな影響を与えることはありませんのでご安心ください。誤検知を体験したと感じた場合は、R6Fixに報告して本システムの改善に手を貸していただければ幸いです。皆さんのご協力に感謝します!
今後の予定
今後も継続的に評価システムに対して改善を施して行く他にも、対策チームでは全体的なゲーム体験、プレイ時の快適性、そしてプライバシーを改善するその他の機能の開発にも取り組んでいます。
ボイスチャットの自動モデレーション:
- PC版およびコンソール版において検知の精度と執行力を向上し、ゲーム内のボイスチャットを通じてもっとも迷惑行為を行っているプレイヤーに対処
PC版およびコンソール版のプライバシー設定の改善:
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プレイヤーに自動的にニックネームを割り振る
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コンソール版ですべてのプライバシー設定を有効にする
放棄ペナルティシステムの強化:
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クラッシュで生じる「不当な」放棄ペナルティから生じるストレスを軽減
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長期間にわたりマッチを頻繁に放棄するプレイヤーに対する検知精度の向上
刷新されたゲーム内報告システム:
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より細分化された報告の詳細を導入
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プレイヤーに対し、報告がどのように活用されているか明確に説明
今後について
迷惑行為の削減やよりフレンドリーなエコシステム作りの面において、「シージ」内で進展が見られたことに満足しています。とはいえ、成長や調整する余地はまだまだあると感じています。今後もポジティブな環境作りを継続しながら、本作の独自の文化を守り続けることを目指します。迷惑行為の定義は、個人の受け取り方によって大きく異なるものです。そのため、私たちが掲げる基準がすべての人に合うとは限りません。だからこそ皆さんのフィードバックが重要なのです。私たちはどんなときでも皆さんの意見に耳を傾け、適応していきます。
いつもご支援、ご理解およびご辛抱をいただき、ありがとうございます。今後も楽しくプレイし、より良いゲームにしていきましょう!